他の戦術と合わせて使うことで効果が発揮されるケブラ

ポルトガル語で「折れる」という意味の動きです。コート上を走り回っているのにパスがこない人、パスを受けてもディフェンスとの距離が近くて思うようにプレーできないという人は、動きの中にケブラを取り入れてもてはいかがでしょうか。

ケブラ

コート上を走り回っているのにパスがこない人、パスを受けてもディフェンスとの距離が近くて思うようにプレーできないという人は、動きの中にケブラを取り入れてもてはいかがでしょうか。

ケブラの動き

ポルトガル語で「折れる」という意味の動きです。もう少し噛み砕くと、方向転換を入れる動きと言えます。

具体的には、本来ボールの欲しい場所より少し奥(1、2歩程度)まで走り込み、折り返してきた(=元々ボールが欲しかった)場所でボールを受ける動きや、ディフェンスの裏に回り込む動きの途中で体を入れ替えてディフェンダーの前を抜ける動きがあります。前者はほぼ180度の方向転換ですが、後者は30度〜60度程度で違いはありますが、どちらもケブラになります。

前者はアラやフィクソが中抜けして外に流れる動きから中央に戻ってくる動きとして非常に有効です。後者はピヴォやアラが敵の裏を取る動きから中央に入ってくる動きとして活用できます。

ケブラの狙い

ケブラをすることで、相手ディフェンスと距離をつくりだすことができます。オフェンス側の動きにディフェンスが反応するまでの時間が相手との距離になるので、ケブラの切り返しが鋭ければ鋭いほど距離を稼げます。ケブラのタイミングに合わせてパスを受けることが出来た場合、ディフェンス側は完全に後手に回り、オフェンス側が有利な状態になります。

一瞬の間合いを作る動きのため、実力差がありすぎる相手の場合はあまり効果がないかもしれませんが、実力が拮抗すればするほど、レベルが上がれば上がるほど、その一瞬の間が命運を分けることになります。

ケブラと他の個人戦術の関係

フィンタ(フェイク)と似た動きになります。大きなな違いはパスを受ける位置になります。フィンタの場合は、予備動作を入れることでディフェンダーとの間にスペースを作り、元の位置でボールを受ける動きになりますが、ケブラは中抜け等で次のポジションへと移動する時に方向転換(折れる動き)をして、受ける位置をずらす動きになります。
どちらもディフェンダーの予測をずらすことでスペースを作る動きに違いはありませんので、厳密な違いにこだわる必要はありません。

ミゲル・ロドリゴ(フットサル日本代表監督) (著)