この記事は、社会人になってフットサルを始めて、上達のスピードを上げたい人 に向けて書いています。中村俊輔選手で有名になった「サッカーノート」を、フットサル向けにどう書けばいいか、何を書けばいいか、続けるコツまでをまとめました。
中村俊輔選手が高校時代から付け続けていた「サッカーノート」は、彼の代名詞の一つとして知られています。試合の振り返り、コーチからの指摘、自分の課題、次の練習でやることを、毎日ノートに書き溜める習慣が、彼の長く高いキャリアを支えた一因と言われています。
これはサッカーだけの話ではなく、フットサルプレーヤーにとっても極めて有効な習慣です。むしろ、 社会人になってからフットサルを始めた人 にとっては、限られた練習時間を最大化するための数少ない武器になります。
私(さるっちょ)自身、競技志向のチームに加わった時、メンバーから一番強く勧められたのがこのノート習慣でした。最初は半信半疑でしたが、3ヶ月続けた頃から明らかに「同じ失敗を繰り返さなくなる」感覚があり、結果として都道府県リーグでプレーする頃まで続けることになります。
この記事では、サッカーノートとは何か、フットサルにどう応用するか、書き方の具体例、続けるコツまでを順に紹介します。
正直、最初は「ノートとか意識高いやつでしょ」と思ってました。3ヶ月続けたら考えが変わったので、騙されたと思って3行から始めてみてください。
サッカーノートとは:中村俊輔選手の習慣
サッカーノートは、中村俊輔選手が桐光学園高校時代からプロ生活を通じて書き続けてきた、 自分のサッカーに関する日々の記録ノート です。書籍化もされており、その内容の一部を読むことができます。
書かれていた内容は、おおむね次のようなものです。
- 練習・試合で気づいたこと
- コーチや先輩から言われたこと
- 自分の課題と、その改善のために何をするか
- 次の試合の対戦相手についての情報
- フリーキックやセットプレーの研究メモ
ポイントは、「今日はがんばった」「楽しかった」のような感想ではなく、 次に活かせる具体的な内容 が書かれていることです。
書籍については フットサル・サッカーのおすすめ書籍 でも紹介しているので、興味があれば参考にしてみてください。
なぜフットサルにも有効なのか
フットサルは、サッカーよりもさらに「振り返りの効果が出やすい」競技です。理由は3つあります。
理由1:1試合のプレー機会が密度高く詰まっている
フットサルは1試合20分ハーフ、コートも狭いため、 1人の選手がボールに触る回数・判断する回数がサッカーよりはるかに多い です。1試合での意思決定の数が多いということは、振り返るネタも多いということ。書ける内容が自然に集まります。
理由2:社会人の練習時間は限られている
学生のように毎日練習できる環境ではない社会人プレーヤーは、 練習と練習の間の時間をどう過ごすか が上達速度を決めます。ノートを書く時間は、頭の中で疑似的に練習しているのと近い効果があります。
理由3:戦術用語が多く、整理が必要
フットサルはスペイン語・ポルトガル語の戦術用語が多く、最初は混乱します。ノートに「今日聞いた新しい用語」を書き溜めるだけで、用語辞典が自分のものになっていきます。
【画像マーカー1:サッカーノートをフットサル向けに使う3つのメリットを整理した図】
フットサルノートに書く内容の具体例
「何を書けばいいかわからない」が最大のハードルです。次の項目から、自分に必要なものを2〜3個選んで始めるのがおすすめです。
1. 今日の練習・試合のサマリー
- 練習内容(メニュー名・人数・時間)
- 試合結果(スコア・対戦相手)
- 自分の出場時間・ポジション
2. うまくいったプレー
- どんな状況で、何をしたら、どうなったか
- なぜうまくいったと思うか
- 次に再現するために必要な条件
3. うまくいかなかったプレー
- 失点・パスミス・トラップミスなど具体的な場面
- 「なぜ」を3回繰り返す(例:「奪われた → 体の向きが悪かった → ボールしか見ていなかった → 後ろを見る習慣がない」)
- 次にどうするか
4. 言われたこと・気づいたこと
- 上手い人・コーチ・対戦相手から言われた一言
- 動画や記事で見た新しい知識
- フットサルの試合観戦で気づいたこと
5. 次の練習・試合でやること
- 1つだけテーマを決める(例:「次は体の向きだけ意識する」)
- 複数書かない。1つに絞ることが大事
6. 守備・攻撃の理解の整理
- フットサルの守備の基本 や フットサルの攻撃の基本 を読んだ後に、自分の言葉で書き直す
- 読んだだけで終わらせず、自分の言葉に翻訳することで定着する
書き方の具体例(実際のフォーマット)
さるっちょが実際に書いていた形を、参考として共有します。完全に同じにする必要はありません。
“` 日付:2026/5/10(土) 場所:◯◯フットサルコート 内容:個サル90分
今日のテーマ:体の向きを半身に保つ
うまくいったこと – パラレラに走り込んでパスを受けた場面、体を半身にしていたので そのままシュートまで持っていけた
うまくいかなかったこと – 守備でファー詰めを許して1失点 – なぜ?→ ニアのボールに気を取られて、ファーの相手を見失った – 次は?→ コーナー時は体を45度にしてファーも視界に入れる
新しく知ったこと – 「セグンドパウ」=ファーポストへの詰めのこと
次の練習でやること – 守備でファーを見続ける意識を1試合通してやる “`
このくらいのボリュームで、5〜10分で書ける範囲に収めるのがコツです。
続けるコツ:3ヶ月で習慣化する
サッカーノートが続かない最大の理由は、 完璧に書こうとしすぎる ことです。次の3つを守るだけで、続く確率が大きく上がります。
コツ1:1日5分以内で書く
長く書こうとしない。むしろ「3行だけ」と決めても効果が見込めます。続けることが何より大事です。
コツ2:スマホメモでもいい
紙のノートでなくても、スマホのメモアプリで十分です。さるっちょは最初は紙でしたが、途中からはGoogle Keepに移行しました。検索できるので「あの試合の振り返り」をすぐ呼び出せるメリットがあります。
コツ3:練習・試合の直後に書く
時間が経つほど記憶が薄れ、書くのが面倒になります。理想は試合直後、遅くとも当日のうち。電車で帰る5分間で書く、というルールにすると続きやすいです。
上達への効果:3ヶ月後・1年後に起きること
実際にノートを3ヶ月、1年と続けると、次のような変化が起きます。
3ヶ月後:同じ失敗を繰り返さなくなる
「あ、これ前にも書いたやつだ」と気づける瞬間が出てきます。気づけば、行動が変わります。さるっちょの場合、ファー詰めの失点が3ヶ月でほぼゼロになりました。
半年後:プレー中の言語化が早くなる
試合中に「今のは体の向きが悪かった」と即座に言語化できるようになります。言語化できるということは、修正できるということ。プレー中のセルフコーチングが効くようになります。
1年後:プレースタイルが言葉になる
「自分はどんなプレーヤーで、何が強みで、何が課題か」を、ノートの蓄積から自分の言葉で語れるようになります。チーム内での自分の役割も明確になります。
【画像マーカー2:3ヶ月・半年・1年後の変化を時系列で示した図】
まとめ:明日から始められる上達の習慣
サッカーノートをフットサルに応用するのは、特別な道具も才能も不要な、最もコスパの高い上達習慣です。
- 中村俊輔選手が長いキャリアで続けてきた実績ある方法
- フットサルは1試合の意思決定数が多く、振り返りネタが豊富
- 1日5分でいい、スマホでもいい、3行でもいい
- 3ヶ月続ければ、同じ失敗を繰り返さなくなる
実際に書く前に、参考になる書籍もまとめています。 フットサル・サッカーのおすすめ書籍 には中村俊輔選手のサッカーノート関連の書籍も含めて紹介しているので、合わせてチェックしてみてください。
今日の練習・個サルから、まずは3行だけ書いてみることをおすすめします。
振り返ると、上達が早かった人ほどノートを書いてました。たぶん相関じゃなくて因果だなと、いまは思っています。
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