エントレリネアス!サッカー・フットサル共通で使える動き(エントラリーニャ)
最近、サッカーでも取り入れられている動きの一つ、エントレリネアス(エントレ、エントラリーニャ)をご紹介します。
クワトロ・ゼロの戦術では必須の動きで、シュートメイクだけでなく、プレス回避でも効果を発揮します!
エントレリネアス(エントレ、エントラリーニャ)とは?
スペイン語で「ライン間」を意味する言葉だそうです。
言葉が表す通り、ディフェンスとディフェンスの間でパスを受ける(受けに行く)プレーを指します。
ディフェンスとディフェンスの間に行けばいいだけ?簡単なのでは?と思う人も多いでしょう。
考え方としては簡単ですが、、、本当に簡単かどうか、サッカーの話を挟むと分かりやすいので少し話題をサッカーに移します。
サッカーでのエントレリネアス
サッカーでのエントレリネアスはFCバルセロナ(バルサ)のサッカーを見れば分かりやすいでしょう!まさにエントレのお手本です。
相手のマークどうなってるの?っていうぐらい、ディフェンスとディフェンスの間に誰かがパスを受けに顔を出しています。
日本代表でも、いい感じにプレーしている時は、ライン間に顔を出す選手が次々出て来るので、解説の松木さんの機嫌が良くなります!
逆に、日本代表がかみ合っていない時、エントレが出来ていない(または質が悪い)ことが多いようで、松木さんが顔を出せ!と何度も口にするようになります。
日本代表以外でもそうですが、世界のトッププロのサッカー選手たちが簡単に出来ていなないことから、思っている以上に難しいのは想像してもらえるのではないでしょうか。
エントレのポイント
エントレの難しさを説明した後で矛盾するようですが、まずはあまり難しく考えず、ディフェンスとディフェンスの間のスペースでパスを受けることを意識することが重要です。
ライン間の相手が一番イヤなポジションに入ったタイミングで足元にパスをもらい、そのままターンして前にドリブルしたり、シュートしたりというプレーに繋げることができれば大成功です!
逆にパスが遅れて来た場合、ディフェンスが詰めて来てターン出来ない!ってなりませんか?けど、それでもいいんです!パスを受けた瞬間、パスを出した味方をマークしているディフェンスは、エントレしたプレーヤーを意識して詰めて来たり、自分のマークから目を離す時間ができます。タイミングが合えば、ワン・ツーで崩すことができるし、単純にリターンでパスを返しても、相手との距離を作ることが出来ているので、最初にパスを出した味方がプレーしやすくなっているはずです。
パスが来なかった場合でも、相手ディフェンスはエントレして来た選手へのパスコースを切る動きをしているはずで、ディフェンスのズレを生んだり、他の味方が使えるスペースが出来ているはずです。
つまり、エントレは一発でシュートチャンスを作るというより、相手ディフェンスを引きつけて味方と敵の距離を稼いであげることができるところが大きなポイントになります!
エントレが有効なシチュエーション
エントレからターンして即シュート!というシーンは多くはないと思いますが、ピヴォ当てやプレス回避でのエントレは非常に効果的です!
ピヴォが相手のフィクソをしっかり奥まで引っ張って、相手のピヴォとアラの間にエントレで入って来てパスを受ける。味方のアラやフィクソにパスを出してもいいし、ターンが可能ならターンしてシュートレンジまでボールラインを上げるのも有効です。
アラの場合、逆サイドから中央に入ってエントレで相手のピヴォと逆サイドのアラの間でパスを受けるイメージです。
参考動画
赤いユニフォームのチームのエントレに青いユニフォームのチーム(日本代表)がいいようにヤラレています。
3人目の選手が上手くライン間でパスを受け、それに合わせて攻撃側が有利な状況になっているのがよく分かります。ちなみに、ディフェンス側を見ていると、エントレしてきた選手にパスが出ると一気に絞ってきていることからも、相手が嫌がるプレーなのが伝わってきます。
まとめ
最近では、サッカー日本代表戦の解説で松木さんが「ライン間」とよく言っているのがこの「エントレ」です。
理想はライン間にエントレしてきた瞬間にパスを受けてターン!ですが、単純にライン間でパスを待つこと自体が相手ディフェンスを崩すきっかけになります。
パスをして前に抜けるプレーやパスを受けに降りて来るプレーを何となくの位置ではなく、ライン間を狙って相手をパスを受けに行くことで、