ディフェンスラインを決める事で意思統一しよう!

2017年4月22日ディフェンス

Futsal Life

試合中に「ハーフから!」とか「前から!」という声を聞いた事はありませんか?
多くの場合、フットサルではディフェンスはハーフに引いて守る場合とフルコートでプレスをかける場合に分けています。

ハーフコートでのディフェンスとフルコートでのプレスディフェンスのメリット・デメリット等を考えていきます。

ディフェンスライン(プレスライン)

試合中に「ハーフから!」という声を聞いた事はありませんか?

ハーフラインより自陣側に戻って、ディフェンスの体制を整え、相手がハーフライン付近までボールを進めてきたらプレッシャーをかけ始めましょうという意味のかけ声になります。

例えば、一人がボールを奪いに行った時に他の味方がマークから離れてディフェンスをしていると、相手は簡単なパスで回避できてしまいます。そうなると、がんばってボールを追いかけたディフェンダーの努力が無駄になってしまいます。

逆に、ハーフラインにボールがさしかかったらプレッシャーをかけ始めるという意思統一があれば、ボールホルダーへのアプローチを開始すると同時に味方が自分のマークマンとの距離を詰めることで相手のパスコースを限定し、ボール奪取の機会が増える事になります。

フルコートでのプレスディフェンス

相手のゴレイロ以外のプレーヤーがボールを持っている限り、コート内全てで相手にプレッシャーをかけていくディフェンスになります。
基本的には、ボールを奪う機会を増やすためのディフェンスですが、ボールを奪うことよりプレッシャーをかけることで相手のミスを誘うことを意識してプレーすることをオススメします。
参考ディフェンスの心得

距離を開けて守るとプレスディフェンスの意味がないので、いつでもボールに触れるぐらいまで相手との距離を詰め、隙があればさらに体を寄せて、相手が自由にプレーできないように制限していきましょう。

プレスディフェンスのメリット

ボールを奪った場所が相手ゴールに近ければ近いほど、カウンターから得点のチャンスが高くなります。
そのため、走力に自信のあるチーム、1vs1のディフェンスが強いチームはフルコートでプレスをかけ、相手の自由を奪うような戦い方が有効です。

プレスディフェンスのデメリット

一人一人の移動距離が長くなる分、体力の消耗が激しいディフェンスになります。
ドリブルやワンツーパスで抜き去られた場合、チームとしてある程度の連携がとれていないとマークの受け渡しやカバーリングでのミスが出やすいのが特徴です。
また、接触状態でのプレーが増えるため、ファールが増えやすいも特徴です。

プレスディフェンスを使い方

負けている場合などはディフェンスラインを上げて相手にプレッシャーをかけ、ボール奪取の機会を増やすためにプレスディフェンスを選択する必要があります。

実力差の大きなチーム相手にプレスディフェンスを仕掛ける場合は注意が必要です。
相手チームがドリブルやワンツーパスでの突破が得意な場合もディフェンスラインを下げてコンパクトな守備を優先した方が良いでしょう。

普段、ハーフディフェンスで戦うチームでも、相手のリズムが悪い場合やチャンスと判断したら、瞬間的にフルコートプレスに切り替えて襲い掛かるような使い方ができると面白いですね。

ハーフコートでのディフェンス

ボールロスト後すぐにハーフコートまで下がり、相手を待ち受ける形でディフェンスをするスタイルになります。
基本的には、相手が自陣に入ってくるまではボールへのプレッシャーはかけませんが、自陣にいる選手に対してはしっかりマークにつき、ロングパスを通させないようにします。

ただ、ハーフといっても小さなコートの場合、センターラインより前からディフェンスを開始した方が良いでしょう。

ハーフディフェンスのメリット

守備がコンパクトになるため、決定的なパスやシュートを防ぎやすくなるだけでなく、カバーリングも素早く対応できます。
メンバーが少ないチームや持久力のないチームはディフェンスラインをさげることで体力の消耗を抑えるような戦い方を選ぶのが有効です。

また、ディフェンスラインを下げると、敵陣側のスペースが広くなるため、カウンター時に使えるスペースが広がります。

ハーフディフェンスのデメリット

ディフェンスを開始する場所次第では、相手が常にシュートを狙える距離になります。
また、負けている場合や相手の方が人数が少なくて疲れているような状態であれば、相手が自由にできる時間を長く与えることになってしまいます。

ハーフディフェンスの場合、ディフェンスからのプレッシャーが弱く、簡単にゴール前などの危険なエリアにパスを通されてしまうチームを見かけます。

ハーフディフェンスの使い方

格上の相手と戦う場合に、しっかり引いて戦い、カウンターで一気に得点を狙うというようなこともできます。
ただ、失点後、点差がある状態で残り時間が減ってきた場合、ハーフで待っているといつまでたってもボールを奪えないので、ディフェンスラインを上げる必要があります。

フルコートプレスを得意とするチームでも、疲れている場合や、ディフェンスのリズムが悪い場合は一旦ハーフディフェンスにして立て直してから、フルコートプレスに戻すようなことも効果的です。

まとめ

フットサルでは、まずはハーフディフェンスの練習からスタートして、ディフェンスの受け渡しや声掛けを徹底していきましょう。
その後、フルコートでのプレスディフェンスを身につけていくのが良いでしょう。

最終的には、試合中に状況に応じて、プレスディフェンスとハーフディフェンスを自由に使い分けられるようになれば、安定したディフェンスができるようになります。